大阪隠れ名所(?)その19、築港赤レンガ倉庫&親水護岸。
ちょっとマニアックな僕のおすすめスポットを、実際に訪れて紹介する「大阪隠れ名所(?)」シリーズ。
今回は、大阪市港区築港にある「築港赤レンガ倉庫」と「親水護岸」です。
まずは、「築港赤レンガ倉庫」から。
大阪市地下鉄中央線大阪港駅から徒歩約5分、前の記事で紹介した「難波津橋」の手前側にあります。
現在、敷地内へは立ち入ることができないので、周囲から撮ってみました。
この「築港赤レンガ倉庫」は、1923年に住友倉庫によって建設されたもので、南北4棟合わせて延床面積7300㎡、大阪に現存する数少ない赤レンガ倉庫のひとつとなっています。
全盛期には、敷地内を通る貨物線と岸壁に到着する貨物船を結ぶ物流施設のひとつとして大いに賑わいを見せていた、とのことです。
その後、時代の流れにより物流の拠点が築港から南港など他所に移っていき、1999年に倉庫としての役割を終え、その後、住友倉庫から大阪市へと移管され、現在に至っています。
なお、築港赤レンガ倉庫の詳しい歴史については、「海岸通ギャラリー・CASO」のこちらのページをご覧ください。
歴史的にも価値があり、都市景観の面からも貴重なものといえる「築港赤レンガ倉庫」。
しかしながら、朝日新聞の記事(asahi.com)をご覧になった方もおられると思いますが、現在の所有者である大阪市が2006年に行った耐震調査の結果、強度不足が判明も、市の財政難により耐震補強に着手できず。
もともと文化芸術拠点としての整備が検討されており、以前は美術家や音楽家の活動の場として利用されていましたが、それ以降は立ち入り禁止となり、野ざらし状態となっています。
大阪市が投入した経費は、倉庫の取得に約6億円、周辺の土地取得なども含めて約40億円にものぼり、耐震補強を行うにはさらに約12億円が必要、とのこと。
当初の構想である文化芸術拠点としての整備も、近くの「サントリーミュージアム」が入場者の低迷により来年末で閉館(追記:当ブログ記事「サントリーミュージアム天保山、2012年12月で休館へ。」 )するという現状を見ても、それだけの費用をかけて進めていくのは難しいと思われます。
そもそも極度の財政難に陥り、これまで数々の事業で失敗している大阪市が、単独で事業運営に乗り出すことは考えにくいでしょうし、かといって、今の不況下では民間による活用の可能性も厳しいかもしれません。
とはいえ、函館の金森赤レンガ倉庫や横浜赤レンガ倉庫などが観光名所となっている例もあるので、今後、貴重な観光資源となり得るこの倉庫について、なんとか知恵を絞って活用策を見出してほしいものです。
敷地外から見る風景も味わいがありますが、将来、何らかの集客施設として新たなスタートを切ることにより、隠れ名所ではなく、真の名所となる日を待ちたい、と思います。
そして、もうひとつが、赤レンガ倉庫の南側に整備されている「親水護岸」です。
この名称がふさわしいのかはわかりませんが、現地の看板にも名称が書いていなかったので、とりあえず「親水護岸」としておきます。
海の手前は一段高い構造となっており、その上は広場となっています。
ちなみに、この横にある白い建物が、「海岸通ギャラリー・CASO」。
海沿いへは階段で降りていくことができます。
護岸からは、港や咲洲の風景を楽しむことができます。
現在行われている「阪神高速湾岸線 夏のライトアップ」での港大橋の夜景が、こちら。
今年のライトアップは、8月29日・30日と、あと2日間です。
この「親水護岸」ですが、訪れたのは平日とはいえ夏休み中の夕方。
しかしながら、僕以外誰も見かけることはありませんでした。
僕は、ごく最近に、この「親水護岸」の存在を知りましたが、数年前から供用開始となっていたようです。
大阪市港湾局サイトのページを見てもPRしている様子が無いので、地元の方以外は、あまり知らないのではないか、と思われます。
そういう意味で「隠れ名所(?)」の一つに挙げましたが、せっかく巨費を投じて整備したのだから、もっと多くの人が訪れるよう何らかの取組みを進めてもらいたいものです。
皆さんも、海遊館や大観覧車など、天保山へ遊びに行ったついでに、こちらもぷらりと周ってみてはいかがでしょうか。
なお、「大阪隠れ名所(?)」シリーズのバックナンバーは、こちらをご覧ください。
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